成果の種類と定義
成約
本項では、アフィリエイトの成果の種類と定義として、顧客との「成約」について解説しています。
アフィリエイトにおいて、顧客との「成約」を成果報酬の条件として設定することがあります。この「成約」の意味がはっきりしていないと、アフィリエイターによる不信感の原因となります。
また、成約後にキャンセルがあった場合の対応や、虚偽の申込みがあった場合の対応も、あらかじめ決めておく必要があります。
何をもって「成約」とするか
アフィリエイトでは、「成約」を成果報酬の条件とすることがあります。この「成約」という意味は、非常にあいまいで、どのようにも解釈できます。一般的には、「契約の成立」を意味するものと思われますが、契約実務上、「契約の成立」は、契約内容によってさまざまです。
例えば、時系列では、エンドユーザからの申込み、広告主・マーチャントによる審査の完了、広告主・マーチャントによる承諾、エンドユーザからの料金の支払いの完了などがあります。また、商品・サービスによっては、口座開設(証券口座、銀行口座など)、入金(証券口座、FX口座)、貸付完了(消費者金牛、キャッシングなど)が「成約」と考えられます。
このように、ひとことで「成約」といっても、条件はさまざまです。この条件を明らかにしておかないと、アフィリエイターが、成果報酬の発生条件が把握できず、結局、広告の掲載をためらってしまうことになります。
現在では、多くの広告主・マーチャントが、成果報酬が発生するう条件を詳細に決めています。しかしながら、未だに「成約」とだけしか決めていないこともあります。このようなことがないように、「成約」の定義は、できるだけ明らかにします。また、そのように指導してくれるASPとアフィリエイト契約を結ぶべきです。
キャンセル・虚偽等の場合の対応
また、実際に成約があった場合であっても、必ずしもその成約がスムーズに終了するとは限りません。特に、キャンセルがあった場合の対応と、虚偽の成約であった場合の対応は、明確に決めておく必要があります。
一般的に、キャンセルの場合は、成果とはみなされないようにします。特に、消費者向けの商品・サービスの場合は、販売方法によっては、クーリングオフは発生する可能性があります。このため、消費者向けの商品・サービスは、特にキャンセルへの対応が重要となります。
また、虚偽の成約があった場合も、成果とはみなされないようにします。ただ、虚偽の成約は、立証が非常に難しく、事実上完全に防ぐことは難しいといわざるを得ません。このため、ある程度の虚偽の成約はあることを想定して、報酬を設定する必要があります。