コラム
従来型広告とネット広告の違い(2009年10月5日)
本項では、従来型広告とインターネット広告の違いについてのコラムを掲載しています。
従来型広告(新聞、雑誌、ラジオ、テレビ等)の広告費は、年々減少しつつあります。これに対して、インターネット広告の広告費は、年々増加の一途をたどっています。今後も、この傾向は続くものと思われます。
インターネット広告は、従来型の広告と比べて、さまざまなメリットがあります。今後は、これらのメリットを活用できるかどうかが、企業経営においれ重要となります。
インターネット広告の台頭
『2008年(平成20年)日本の広告費』(電通調べ)によると、従来型の新聞、雑誌、ラジオ、テレビなどの媒体の広告費が軒並み減少するなか、インターネット広告が相変わらず続伸しています。この傾向は、ここ10年変わっていません。
ここでいう「インターネット広告」にアフィリエイトの広告費が含まれるのかどうかは必ずしも明らかではありませんが、出典の記述には、「バナーなどのディスプレイ広告」とあるため、おそらくアフィリエイトも含まれるものと思われます。このほか、「インターネット広告」には、検索連動広告なども含まれます。
このようなインターネット広告の台頭は、日本のみならず、全世界共通のようです。いまや企業広告の世界は、インターネット広告一人勝ちといっても過言ではありません。この傾向は、インターネット(ブロードバンド)の普及と、企業によるインターネット広告の活用がひと段落するまで続くものと思われます。
従来型広告とは比較にならないネット広告メリット
それでは、なぜこれほどインターネット広告が増加しているのかというと、インターネット広告には、従来型の広告とは比較にならないほど大きなメリットがあるからです。
まず、インターネット広告は、低コストで利用することができます。従来型の広告の場合は、安くても数万円、高い場合は数千万円もかけなければ、広告を掲載してもらうことすらできません。これでは、一部の大企業だけしか利用できません。これに対して、インターネット広告は、アフィリエイトなどのディスプレイ広告でも数万円から、検索連動広告にいたっては、数百円から利用することができます。これほど安いのであれば、中小零細企業であっても利用することができます。
また、インターネット広告は、極めて正確なマーケティングデータを取得することができます。従来型の広告の場合は、非常にアバウトなマーケティングデータしか取得することができません。これに対して、インターネット広告の場合は、広告の表示回数、広告のクリック率、成約率などのさまざまなデータを正確に取得することができます。このため、広告主・マーチャントは、より効果的で科学的なマーケティングをおこなうことができます。
これらのメリット以外にも、インターネット広告には、優れたメリットが多数あります。このため、インターネット広告のメリットを利用するかどうかが、今後の企業経営を左右する重要な要素となります。